きのくに子どもの村のみんな、スタッフやおうちの人たちへ (オリジナル英語版)
私たちはみんな一つの大きな家族です。でも今、遊び場や教室で一緒に共同生活を通して学ぶことができません。
キルクハニティにいると、私たちはいつもスコットランドと日本という物理的な距離を感じていました。でも今はもっともっと距離を感じます。現在(そしておそらくこの先しばらくは)この命に関わるウイルスが世界中に広がっていますが、子どもの村とつながっているすべての人たちが、その家族も友だちもみんな元気でいてくれることを願っています。
現在、息子のマシューがキリーに住んでいて、きっと彼もみなさんにメッセージ、そして写真を送ることと思います。キッチンの改修はほぼ終わっています。キルクハニティは春の陽ざしを受けていい感じです。
イギリスではウイルスによるロックダウンのため、私とマシューも会ってはいけないことになっています。市民は生活に必要な買い物をするとき、病院に行くとき、そして1日1時間ほど外で運動するときだけ、外に出られます。みなさんご存じのように、私はなかなか言うことを聞かないタイプなので、ときどきキリーに出向いて運動しています。マシューと卓球をしたり(上手ではありませんが)、自転車ででかけたりすることもあります。行き先はグレンレアという川。なかには、まるちゃんの心配をよそに、ガビンと一緒にその川で泳いだ人もいるかもしれません!ガビンは、父親のジョンやA.Sニイルとよく似ていて、リスクを背負ってでも自分のやり方を通すところがありました。彼がとっても恋しいです。
イギリスでは、みんなが来るとよく行くような場所はすべてしまっています。お城、お庭、街、ビジターセンターなど。そしてこの週末(イースターの週末・・・4月11日・12日)は警察がビーチや人々が集まりそうなところをパトロールして、日光浴やパーティをする人たちに声をかけるようです。
みんなもそうだと思うけれど、すべての人たちが一緒に遊んだり、このひどいウイルスがおさまった!というお祝いをしたりしたい、と思っています。でもまだできません。知っている人もいると思うけれど、私は何年か前に内蔵の病気をしているので、特別気をつけなければいけません。まだあと少なくとも10週間は家にいないといけないと言われています。
たくさんの人が、この事態を戦争のようだと言います。キリーは第二次世界大戦のときに開校しました。様々な問題は武器や暴力ではなく、対話によって解決することができると、子どもたち、そして世界に示すためにです。ジョンとモラグは平和的な方法で戦ったのです。だからこのウイルスに対する戦いがいずれ終わったときには、また会って共に学びましょう。平和に共に生きること、お互いに助け合うこと、一人ひとりが同じように大切だということ、遊びはただ楽しいだけではなく、社会的な営みであり、自分のスキルを伸ばすだけでなく、互いを愛すことでもあるのだということを。
この戦いが終わったとき、またみんなにこの素晴らしいスコットランド(bonnie Scotland)で会えるのを楽しみにしています。この暗いときをどうぞ無事に切り抜けてください。そして次にスコットランドに来るときにもどうぞ無事に来てくださいね。
愛をこめて
アンドルー・パイル
※bonnieとはスコットランド語で「かわいい」とか「うつくしい」という意味。