「土と炎」のプロジェクトでは、陶芸やその年のテーマの歴史などを学びます。その過程で、ある程度の知識がつく頃合いに美術館や資料館などに行くのですが、今年はタイミングが合わなかったり、いつも行っている美術館が休館だったりと、あまり外出をしていませんでした。そうしたことが重なって、夏休みまでの予定がかなり窮屈になってきたのもあり、行きたいところにまとめて一日で行くことになりました。
朝の8時に寮を出発し、帰ってきたのは夜の9時近くです。今回の行き先は順番に大和文華館、ウトロ平和祈念館、李朝ミュージアムです。
大和文華館では、事前に展示物やそれに関連する歴史を学んでから行きました。滞在時間は40分ほどでしたが、十分に楽しめました。ウトロ平和祈念館は、在日コリアンの歴史を、現地の在日コリアンの人たちの協力を得て設立した記念館です。客観的な視点での展示ではなく、実際にその歴史を経験した人たちの声が反映された展示は、感じるところがありました。李朝ミュージアムは名前の通り、李朝という時代の焼き物の展示をしているところです。カフェも運営しているらしく、展示してある陶磁器も相まって、和風かつ現代的な空間はとてもオシャレでした。
十分に時間を使い、久しぶりに充実したお出かけができました。一日の段取りを決める段階で、どうしても行けていなかった場所もあるので、今度はそこにも行けたらいいなと思っています。僕は「土と炎」では2年目です。1年目のあまり知識がついていない頃と比べて、今回はかなり理解しながら楽しめたと思います。(錬太郎)