遅くなりましたが、11日の子育て講座の報告をします。
遅くなってしまって、すいません・・・m(__)m
まずは、丸山校長による北九州子どもの村小学校についての紹介。
今年のプロジェクトは、北九州発祥の焼うどんから発展して学習を展開しています。オリジナル焼うどんを作ったり、イギリスではパンを作りました。今は、焼うどんをのせる食器をつくっています。
続いて、堀学園長による講座が始まりました。
- 北九州子どもの村小学校の活動の様子(スライドショー)
- きのくに子どもの村学園の概要
- 時間割(プロジェクト、チョイス、基礎学習など)
- 工務店のプロジェクト「すべりだいづくり」
全校ミーティングでこんな議題が出されました。
「しばふ広場のはしっこのガケ(坂)で遊んでいる子がいる。危ないからやめてほしい。」議長さんは「じゃあ、やめてください」と注意をしたのですが、私がみんなに質問しました。「そこですべりたいと思っている子はいる?」たくさんの子が手をあげました。すべりだいをとりつけることに話し合いは進みましたが、業者に頼むと3400万円かかるようです。それならば、自分たちでつくってしまおう!小学校の工務店という木工のクラスに頼むことになりました。工務店のクラスでもミーティングがひらかれ、つくることに決定しました。
さっそく、現場(問題のガケ)で、どんなコースにしたらよいか検討してみました。自分たちにつくれて、安全で、安くできるコースに決めましたが、それは、直線ではなく何回かまげなければなりません。何回まげたらうまくいくか、角度はどうしたらよいかなど考えることはたくさんあります。ようやく完成してみんなですべってみました。すべってみると、すべりすぎることがわかり、さらに2mのばしてみました。それでもすべるので、ついには子どもどめになるネットを取りつけることにしました。
このようにしてプロジェクトは、手先だけではなく頭もたくさん使うのです。また、ミーティングを通して、子どもたちは自己主張や協調性の大切さを感じていきます。
何度失敗してもまた考えてやりなおせること、そのとき、大人は子どもが考えられるように見守ることを大事にしています。すべりだいやたてものなど、クラスのみんなで作り上げたときの達成感は格別なもので、大きな自信につながります。
- 教育目標
私たちは、このような教育を通して自由な子どもに育ってほしいと思っています。自由な子どもとは、感情面、知性面、社会面のいずれでも自由ということです。
- 感情面の自由・・・自己否定感などから解放されていて、自分が好き
- 知性面の自由・・・好奇心を持っていて、創造的に考える。仮説を立てて確かめる。
- 社会面の自由・・・自己主張と協調性を持ち合わせている。
堀さんは、いつもご自身の体験をもとにお話されるのでとてもわかりやすいです。スライドショーの写真も自分で撮った写真なので、そのときどきの状況もくわしく説明してくれます。
自由学校についてもっと知りたい方は、『自由学校の設計(黎明書房)』をお読みください。