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2019(平成31)年4月。長崎に新しい自由な学校が誕生します


3学期がはじまって早1ヶ月。

匠の里ひらおだい
 今週は、おもちゃづくりの時間がたくさんとれました。竹細工では、うぐいす笛や竹トンボ、どんぐりでっぽうなど、いろいろなおもちゃができました。小刀の使い方にもなれてきたようです。粘土は、男の子にも女の子にも人気です。「ほら、見て。ハンバーガーができたよ。」「私ね(ドールハウスの)レストランをつくったからオムライスやチャーハンをつくるの。」どれも本物そっくりで見てるとおなかがすいてきそうです。また、ビー玉をころがすタワーをつくっているグループもあります。さいしょは、長いホースにビー玉を流して遊んでいましたが、その土台もつくることになりました。自分の背丈よりも高いビー玉タワーができそうです。
 粘土のやわらかさに安心感を得る子、木や竹をおもいきり打って爽快感を得る子など、子どもたちのおもちゃづくりの取り組み方はそれぞれちがいます。それぞれが自分の好きなことに夢中になれるのっていいなと、つくづく思います。

ひらおだいファーム
 今週は蕎麦がきづくりに取り組みました。畑の持ち主の竹原さんはいいます。「いちばん蕎麦の風味を味わえるのは、お蕎麦よりも蕎麦がきだね」と。そば粉と水をまぜてつくるシンプルなものですが、火加減とまぜ方でその食感は大きく変わります。「意外に力がいるなあ」「ん~、お蕎麦のにおいだ!」と、グループ毎に試行錯誤しながらつくっていました。味付けは、めんつゆときな粉の2種類だったはずですが…。気づくと、きな粉とめんつゆを混ぜたものや、しょうゆ、わさびなど、さまざまな味を試していました。新らしい蕎麦がきが、ファームの名物料理になるかもしれません?!
 また、今日は「節分」です。ファームらしく、今日の日にとっておいた落花生で豆まきをしました。秋に収穫した落花生は甘みが増していて、福もますます増していきそうです。

平尾台研究室
 水曜日に、田川市の石炭・歴史博物館へ行ってきました。平尾台の石灰のつながりで、明治以降の鉄鋼業を支えた石炭の歴史を知るためと、日本初の世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんの炭坑画を見るためです。
 中学生の3人は、メモを取ったり映像を見たりと、1時間以上かけてじっくりと見てまわりました。「映画館がたくさんあったんだ」「たくさんの人が死んでいるんだな」など、炭坑の生活の豊かさと厳しさを感じてきたようです。作兵衛さんの特別展も開催されていて、原画や日記などが展示されていました。原画でしかわからない細かな描写やその記憶力に感心していました。
 また、この日は山本作兵衛さんの記念切手の発売日ということで、入口の販売所にはテレビカメラや報道関係の方が取材に来ていました。残念ながら取材はされませんでしたが、登録がとてもすごいことだと実感していたようです。
 来月は、平尾台で鎮火祭や野焼きがあります。最後は、地元の文化や歴史などにも目を向けていきます。