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2019(平成31)年4月。長崎に新しい自由な学校が誕生します


秋のキルクハニティから帰ってきました。

 9月28日~10月17日のあいだ、小学生の希望者11名がスコットランドにあるキルクハニティに行ってきました。
キルクハニティは、子どもの村のルーツともいえるとても大切な場所です。サマーヒルスクールのニイルの考えに共鳴したジョン=エッケンヘッドさんによって1940年に開校されました。サマーヒルスクールと考え方もやり方もほとんど同じですが、少しちがうのはニイルよりも実際的なことを学習に取り入れた点です。残念ながら1996年に閉校になりました。2002年にその建物を子どもの村が買いうけ、毎年、子どもの村の子どもたち、のべ100人以上が滞在しています。
 そんな秋のキルクハニティに、北九州子どもの村の小学生11名と、きのくに子どもの村のファームの子どもたちが約3週間滞在してきました。
 到着してさっそくでかけたのは3泊4日のハイランド旅行。エディンバラの街並みやスコットランドの雄大な景色や歴史などを堪能してきました。英語を話せない子どもたちですが、おみやげ屋さんで自分で好きなものをちゃんと選んで買ってきます。そしてからだじゅうで新しい刺激や美しい景色を感じてキラキラ輝く子どもたちの目を見ていると、こちらも幸せになってきました。
 キルクハニティにもどると、プロジェクトのはじまりです。北九州の子どもたちは、ものづくり工房とファームの子どもたちがいっしょに出かけています。そこで「畑の鳥よけにもなる風のおもちゃwhirligigづくり」をアンドリューさんが提案してくれました。さっそく取り掛かります。アンドリューさんが見本のおもちゃを見せながら、「ぼくはかしこくないから、本を見たけど、みんなはかしこいから自分のオリジナルのアイデアを出してみてね」と声をかけてくれました。すると出てくるアイデアは本当に人それぞれ。走る犬、木をつつくキツツキ、クギを打つスヌーピー、うごくハリネズミ、ゆれるヨットなどなど。細かい仕事もたくさんあったけど、残業もしつつなんとかさいごには形になって帰ってくることができました。しかも、それだけではなく、きのくにの子がつくったピザがまの屋根づくりにも挑戦。土・日もつかってそちらも無事完成してきました。
 ほかにも、ガビンさんと一緒のスコティッシュダンスやサッカー、アンドリューさんと一緒のキルクハニティ産リンゴジュースづくり、ニカラさんの歌のレッスンなどなど。とにかくもりだくさんに楽しんできました。さいごの日はパーティーもして、大満足のキルクハニティ滞在を終えました。
 3週間の旅を終えて、みんななんだか大きくなった気がします。ひとりで旅行に行くのもすごいのに、3週間も、海外で、楽しんで、元気に帰ってきました。「もう1週間くらいいたかったな~」「かえりたくなーい」「来年も行きたい」と言う声も聞こえてきます。旅っていいもんだとしみじみ思います。

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