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2019(平成31)年4月。長崎に新しい自由な学校が誕生します


テラスづくりは疲れるけど楽しい!

先週にひきつづき、作業は基礎工事・材木を切る・防腐剤をぬるの3つにわかれて行いました。作業の前に役割分担をするのですが、毎回同じものを選んだり、ちがうものを選んだりと選び方も人それぞれ。

「防腐剤塗りが僕には、むいているんだよねー。塗って、その塗ったものを運ぶのがたのしいんだよ」と自分に合った仕事を見つけた子もいます。「んー、ほんとは材木を切りたいんだけど、基礎工事の人数が少ないから今日は基礎工事をしよう」と全体の様子を見て自分の欲求を調整する子もいます。

 基礎工事では、柱の数だけ束石をおくのですが・・・この作業がまた果てしないのです。でも、子どもたちは一つ一つていねいに作業をすすめます。場所・高さ・水平、すべての調整が終わると大きく「ふーっ」とためいき。緊張がほぐれる一瞬です。

 また、材木を切るのも大変な作業です。ふだん使っている材木は、10~15mm程度の板や角材ですが、

テラスづくりでは、90mmの柱と40mmの床材を切らなければならないのです。大きなものをつくるってこういうことなんですね。
 最初は「まっすぐに切れないから」と他の子が切るのを支えてばかりいた子もしばらくすると、ノコギリをもっていました。切る回数を重ねるごとに自信をつけたのか、どんどんと切っています。切ったあとに「ふーっ」とためいき。切れ端をみて「こんなに分厚いのをきっていたのか」と、自分でもびっくりしていました。

 では、防腐剤ぬりが楽な仕事かというと、そうでもないんです。柱を6面むらなく塗るのは、想像以上に大変です。一本一本、仕上がるたびにここでも「ふーっ」とためいき。できあがった木材の山をみて、「こんなに塗ったのかー」と、少し満足そうな顔をしていました。

 また、火曜日の雨で気づいたのですが、ホールの雨どいが詰まっているため横から雨があふれてしまっているのです。それがちょうど、テラスに落ちてきます。そこで、雨どいの掃除も急遽、作業に加えられました。高さ5m弱の場所での作業・・・想像もしたくない人がいるのでは?下ではしごを支えている子と上で作業をしている子がうまくコミュニケーションをとりながらしないと、なかなか進みません。文句を言っているだけでは時間がすぎるだけ。1人ではむずかしい仕事だからこそ、お互いのことを考えなくてはいけません。どうにか、詰まりの原因だった落ち葉をのぞくことができました。