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2019(平成31)年4月。長崎に新しい自由な学校が誕生します


キルクハニティだより3

ハット完成!
土曜日の休みを使って、やっとハットが完成しました。10日ほどでこれだけのものをつくったのは今回が初めてだそうです。
もともとハットとは、廃材などをつかって子どもたちがつくる隠れ家的な小屋のこと。キルクハニティでは、とても大事にされていました。多いときには敷地内に10個以上のハットがあったとか。そんなハットをつくれるといううれしさもあって、天気が悪く雨の中での作業が多かったのですがみんながんばりました。「こっちの壁はだれつくる」「この木、このすきまに使えるよね」と相談したり工夫したりしながら進めていました。
もう寒くなってきて泊れなかったですが、何回も出入りして遊んでいました。きっとこのハットもキルクハニティにのこっていくでしょう。つぎに来たときは、このハットで楽しい夜を過ごせるかな。
「これでぼくたちだけでハットをつくれるよ」「北九州にもハットをつくりたい!」自分で考え、みんなでつくりあげる楽しさをまた1つ知ったようです。学校がハットだらけになったらどうしよう。

ベンチづくり!
 二人でベンチづくりに取り組みました。重い木材を運んできて長さを測り、ノコギリで切って組み立てます。少ない人数でしたが、二人で助け合ったり相談したりしながら、作業を進めていきました。そんな様子を見て、となりの部屋で作業をしていた南アルプスの子たちが「二人で作っているの。すごーい」「頑丈そうなベンチだね」と声をかけてくれて、どんどん自信がついてきたようです。
なんとか時間内に作り上げ、背もたれの裏に自分の名前と完成日をしっかり書いて完成しました。できあがったベンチに腰をおろし「できた~。疲れたけど気持ちがいい」と満足そうで、自信にあふれた笑顔満点の顔つきでした。
 このベンチは、アンドリューさんとガビンさんがいつでも腰かけてもらえるように、本館の事務室の前に置かれました。

マンゴネル大会
2m先の高さ40cmの塔の上に立つ人形を打ち落とすというマンゴネル大会。サイエンスの時間だけでなく、休み時間も使ってつくり上げてきた力作がそろいました。みんな人形めがけて球を打ちこんでいきますがなかなか当たりません。そんななか、みごと命中させたのは4人。「練習では何回も当てたのに」と悔しがっている子もいました。
むずかしい課題でしたが、工夫して挑戦する楽しさをアンドルーさんのサイエンスで教えてもらいました。

パペットシアター
火曜日に、みんなで人形劇を見に行きました。キルクハニティから2時間ほどはなれた町に、家族で運営しているパペットシアターがあります。劇場も人形も手づくりですが、とても本格的なものでヨーロッパ各地で公演しているそうです。
演目は「船乗りシンドバット」千夜一夜物語のシンドバットの冒険です。当然すべて英語でしたが、わかりやすくておもしろいお話でした。「こんなの日本に帰ってやってみたい!」そんな声もきこえてきました。

お別れパーティー
9日の夜に、お世話になったアンドルーさんとガビンさん、メアリーさん、それにとなりのサムさんも来てくれて、パーティーをしました。外でたき火をしたあと、ライブラリーでパーティーがはじまりました。代表の子が、英語でスピーチをして進めていきます。教えてもらった英語の歌や日本の「もみじ」を歌って、最後にはみんなでAuld Lang Syne (日本の「蛍の光」の原曲)を歌っておわりました。もちろんたくさんの食事も用意して、おいしく楽しく過ごしました。
堀さんからは「歌が思ったより上手だったよ」とほめられ、そしてアンドルーさんやガビンさんからも「今回のグループは、みんなとてもいい子でしたよ」とほめられました。
みんなどんな思いで日本に帰るのでしょうか。のこり少ないキルクハニティでの時間を惜しむように、パーティーを楽しんでいました。