きのくに子どもの村学園が１年に５回発行している「きのくに通信」。その最後のページに堀さんの朱玉のエッセイ「自由教育の名言」がありました。10年に渡り連載され、保護者や学校の職員のみならず、広く多くの人に読まれ、親しまれてきました。毎号、何度も読み返したい、手元に置いておきたい内容にまとめあげられ、職員としても興味深く、子どもの村のルーツを知る上では貴重な資料にもなっています。

　このたびは、その内容を一つにまとめ出版したいという、黎明書房の武馬社長からのご意向で、追記、再編集され、満を持して、一冊の本として刊行される運びとなったそうです。

　内容は、ルソー、フレーペル、トルストイ、デューイ、ホーマー・レイン、ニイル、野口援太郎、倉橋惣蔵、霜田静志、上田薫、無着成恭など、教育界のレジェンドたちの名言を通して、自由教育のよさをわかりやすく解説するものです。名言のひとつ一つは３～４ページにまとめてあり、自分の気に入ったページから読みはじめられる構成になっています。

　堀さんは、長きにわたって子どもと接してこられた実践者として、そしてアカデミックな気づきをもたらしてくださる子どもの村のリーダーとして、今もなお、愛車パジェロを運転して各校をとびまわっていらっしゃいます。穏やかで、いつもユーモアを絶やさない発言と、何をおいても子どもが幸せであるように、日夜、奔走されている姿には、私たち職員も驚きと尊敬をもって見守っています。前著『教育の名言』 (黎明書房1989）の次作として、広く多くの方に読んでいただきたい内容となっています。ぜひご一読ください。

出版社のサイトへ