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2019(平成31)年4月。長崎に新しい自由な学校が誕生します


ラーメンができるまで(スープ編)

「わぁー。すげー」

「うげっ。きもちわるい」

とんこつスープのだしをとるために、用意したのは鶏がらととんこつです。

初めて見る鶏がらととんこつに子どもたちは興味津々。

「『骨のまわりについている余分なものをタワシなどでこすって落とします』ってかいてあるよ」

レシピを確認すると、みんなでさっそく『余分なもの落とし』に取りかかりました。

「このへんプニプニしてきもちいいよ」

「うわぁー、なんか血管みたいのがでてきた」

「こうやって動かすと恐竜みたいだよ」

気持ち悪がっていた鶏がらや豚の骨もずっとさわっていると慣れてきたのか、まるでおもちゃで遊んでいるように楽しそうな会話が聞こえてきました。

「骨のまわりの肉って落としていいんだよね?」

「余分なものって書いてあるけど、肉って一言もかいてないけどいいの?」

「豚骨なんだから、骨にしないといけないんじゃないん!?」

それぞれが、レシピを何度も確認しながら作業をすすめます。

キレイに骨だけになった鶏がらと豚骨、そして野菜をいれ、煮込むこと約9時間。順番であくをとりながら、スープの様子をみていました。

大変な作業だったにもかかわらず、においも色もとんこつスープらしくなっていくと、子どもたちも自然と笑顔になります。その笑顔からは、期待感があふれていました。

「一般家庭で、こんな鶏がらとか豚骨とか買わないよね」

「ラーメン屋の大将って大変なんだね」

子どもたちは、普通に経験できないことを経験してとてもうれしそうでした。このような経験をやり遂げることは、子どもたちの大きな自信につながったことでしょう。