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2019(平成31)年4月。長崎に新しい自由な学校が誕生します


ついに!キタ・九州の九周年!

11月24日(月・祝)ついに 北九州の九周年イベントが開かれました。9周年って中途半端だと思われるでしょうが、九州なのでいいんです。
これまで北九州子どもの村を支えてくださったたくさんのお客さま、保護者の皆さん、卒業生、元スタッフの方、さらにはイギリスからアンドルーさんとガビンさんも駆けつけてくれました。ぜんぶで200人以上があつまってのにぎやかなお祝いになりました。
九周年を祝う会は2部構成で開かれました。第1部では、恒例のくす玉(今回は垂れ幕ではなく上がり幕つき)、乾杯、九年間のあゆみのスライド、9周年記念グッズの紹介、各クラスの発表などなどがありました。各クラス工夫を凝らした発表で楽しい会になりました。

     そして第2部は、九周年にちなんで「憲法九条について考える」と題しての会になりました。
    この取り組みのきっかけは「9周年だから、なにか9にまつわることをしよう」「さいきんニュースとかで憲法9条とか言ってるよね」という意見からでした。「内容が重いからやめたほうがいい」という意見もありましたが。「中学生なりに社会問題にも目を向けてみたい」ということで、憲法9条んついて考えてみることになりました。
    9月から本格的に始まったこの企画でしたが、あまりにも大きな問題で、どこから考えていいか迷ったところもあったようです。それでも、「まずは戦争について知ろう」と戦争の体験をされたかたからお話を聞いたり、戦争の歴史や被害や加害の事実を調べたり、憲法9条について弁護士の方にお話を聞いたり。会の中では、そうした経験をとおして中学生が考えたことを語りました。
    「戦争は人の心をかえてしまう。私たちと同じようにふつうに生活していた人たちを、簡単に人を殺せる人間にしてしまう力を持っている」「『簡単に人をかえてしまう力』は戦時中の教育と大きく関係しているのではないか」「『戦争はいけない、平和は大事だ』そんなことは戦争の悲惨さを知ったらだれでも思うはず。自分の意見をしっかり持っておかしいことはおかしいと声をあげて行くことが大事だと思う」
    そして9条については、「もっとはっきり集団的自衛権の行使を認めないことをかいたほうがいい」「憲法改正は必要ない」という意見や、いっぽうで「日本だけが憲法9条を持っていても外の国が同じような憲法を持っていなければ平和にならないのではないか?」という考えもありました。

 「調べれば調べるほどわからなくなってくる」と率直な気持ちも聞こえてきています。でもこの機会をとおして、今まであたりまえだと思っていた日本の平和について改めて考える良い機会になったようです。そしてこれからも世界が平和になるために考え続けて行きたいと言っていました。
 少ない時間をやりくりして、放課後も(寮生は夕食後も)めいっぱいつかって、おたがいの意見を交換したりしました。苦労をしたぶん、達成感もひとしお。
「このイベントが終わっちゃったら、気がぬけて、むなしくなっちゃいそう~」
なんて言葉も聞こえてきました。満足感いっぱいの9周年を祝う会になりました。

さいごに、いろんな方からたくさんのお祝いをいただきました。本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

9周年④
第1部・プロジェクト発表
9周年① 9周年⑥ 9周年⑤ 9周年③
アンドルーさん・ガビンさんから 九周年記念Tシャツお披露目 第2部・憲法9条について 小学生の修学旅行・第九の里について