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かつやま子どもの村の紹介


 かつやま子どもの村小学校・中学校は、自己決定・個性化・体験学習を基本原則とした私立の小中学校です。授業の半分ちかくがプロジェクトとよばれる体験学習で、子どもたちが自分で考えて、本物の家を建てたり、道具をつくったり、田畑で作物を育てたり、料理をしたり、演劇をしたりします。

 恐竜の化石の発掘現場やスキー場で有名な福井県勝山市にあり、車で福井市内から1時間、石川県金沢市や滋賀県から2時間ほどのところにあります。福井県のある北陸地方、関西地方、中部地方などを中心に、全国各地から子どもが通っており、ほとんどが寮で生活をしています。関東地方から来ている子も少なくありません。

 1998年に福井県勝山市の誘致をうけて、公立学校の校舎をつかった日本ではじめての私立学校としてスタートしました。設置者は学校法人きのくに子どもの村学園で、和歌山県には「きのくに子どもの村小学校・中学校」、「きのくに国際高等専修学校」、福岡県には「北九州子どもの村小学校・中学校」、山梨県には「南アルプス子どもの村小学校・中学校」があります。2019年4月には長崎県に「ながさき東そのぎ子どもの村小学校」が、翌2020年4月には中学校が開校しました。
教育目標
 かつやま子どもの村小学校・中学校の教育目標は「自由な子ども」です。生き生きとし、好奇心旺盛で、集団生活に必要なマナーを身につけている子どもです。

 その目標のため、以下の3つの基本原則を設けています。

1.自己決定…子ども自身の発想と実践、自己評価を重視する。
2.個性化 …一人ひとりのちがいを「よいことだ」と認める。
3.体験学習…実際的な課題や具体的な仕事にとりくむ。
時間割
 この学校で、もっとも大切にしているのは「プロジェクト」という授業です。

小学校の時間割(2021年度)
1 2 3 4 5 6 7
個別  プロ 自由選択
かず プロジェクト ことば
プロジェクト プロジェクト プロジェクト
ことば 自由選択/英語 かず 集会
プロジェクト 自由選択 プロジェクト
中学校の時間割(2021年度)
1 2 3 4 5 6 7 8
個別  プロ 教科 教科 集会
自由選択 教科 個別  プロジェクト
教科 プロジェクト プロジェクト  
プロジェクト 教科 教科 集会  
自由選択 教科  教科   プロ

@ 生活の中の実際的な諸問題に題材を求める。
A 手足を使う体験的な作業を中心とする。
B 子どもが興味をもって自発的にとりくむ。
C 活動の中で、子どもが自分自身の知識を創造する。

といった特徴があります。 具体的な活動は、建築、ものづくり、作物の栽培、動物の飼育、料理、演劇などです。

 子どもたちは自分の所属するプロジェクトを自分で決めることができます。さらに、集まった子どもと担当の大人で活動計画を立てます。プロジェクトのほかに、小学校には「かず」と「ことば」の基礎学習、中学校には5教科の授業があります。また、小学校・中学校共に、音楽、技術家庭、美術、保健体育の分野の活動をする自由選択もあります。

寮と通学方法
 子どもたちは、北陸地方や中部地方を中心に、全国各地からあつまってきています。寮で寝起きをする寮生には、遠方から通っているため3週間に1度だけ家にかえる「長期滞在生」と、毎週末に家に帰る「週末帰宅生」があります。地元の子どもは通学もできます。

 寮では、1部屋に2〜8人が生活をします。各部屋には自分のベッドがあり、中学3年生は机のある部屋に入ります。大きい子と小さい子が、いっしょに遊んだりお風呂にはいったり食事の準備をしたりする、共同生活の場です。


 社会性の発達という面では、寮生のほうが通学生よりもはやい傾向にあります。友だちとすごす時間が多いので、楽しくてもトラブルやもめごとが必ず起きます。そのため、人間関係において問題が起きたときの、気持ちの整理や具体的な解決のしかたについて学ぶ機会が多くなります。寮は、遠くからくる子を預かるだけの施設ではなく、人間関係が上手で、自立した子どもに成長するのに格好の場なのです。
ミーティング(全校集会)
 毎週1回、全校ミーティングが開かれます。参加者は、小学生、中学生、職員の全員です。このミーティングで、学校の規則のほとんどを決めます。休み時間の体育館やグラウンドの使い方、食事のおかわりの時間、ゲームの使用についてなど、みんなが快適に過ごせるように、細かく決められています。「自由な学校」には校則が少ないと思う人もいますが、みんなでつくりあげた規則がたくさんあります。

 また、子ども同士の人間関係のトラブルなどは、大人が注意するのではなくて、このミーティングで「みんなの問題」にします。そのほか、運動会や入学を祝う会、卒業を祝う会、学期末のパーティなど、行事や催しの多くは、全校で話し合って企画します。意見をいいあって、最後に決める「多数決」では、小学1年生の子も学校長も同じ1票です。

 全校ミーティングのほかにも、クラスや寮、委員会など、様々な場で頻繁に話しあいがおこなわれています。

◆学園の関連書籍

『体験学習で学校を変える』
・堀真一郎著
・2021年3月15日発刊
・1800円+税

『新訳ニイルのおバカさん』
・A.S.ニイル著、堀真一郎訳
・2020年10月10日発刊
・3500円+税

『ごうじょう者のしんちゃん』
・堀真一郎著
・2020年9月20日発刊
・1400円+税
『きのくに子どもの村の教育』
・堀真一郎著
・2013年6月25日発刊
・2700円+税

その他の関連書籍はこちら

◆中学生が書いた本

『増補 中学生が書いた消えた村の記憶と記録―日本の過疎と廃村の研究』
・かつやま子どもの村中学校
 子どもの村アカデミー著
・2018年9月26日発刊
・出版社 黎明書房
・2400円+税

◆メールにご注意

@アドレスが変更されました。
〔新〕 katsuyama@kinokuni.ac.jp
〔旧〕 child@city.katsuyama.fukui.jp
A学校からのメールが「迷惑メール」になることがあります。
「返信がない」、「来るはずのメールが届かない」という方はご確認ください。

◆リンク

◆学校法人きのくに子どもの村学園
 ・きのくに子どもの村小・中学校
 ・きのくに国際高等専修学校
 ・北九州子どもの村小・中学校
 ・南アルプス子どもの村小・中学校
 ・ながさき東そのぎ子どもの村小学校・中学校
◆りら創造芸術高等学校
◆箕面こどもの森学園

◆かつやまの風景




学校法人きのくに子どもの村学園 かつやま子どもの村小学校・中学校 〒911-0003 福井県勝山市北谷町河合5-3
TEL 0779-83-1550 | FAX 0779-83-1833 | Email katsuyama@kinokuni.ac.jp | URL http://www.kinokuni.ac.jp/katsuyama/