学校法人 きのくに子どもの村学園 南アルプス子どもの村小学校・中学校

                   

         
     南アルプス子どもの村小学校・中学校       
                       〒400-0203 山梨県南アルプス市徳永1717  Tel 055-287-8205 Fax 055-287-8206   絵文字:メール e-mail   :   minami-alps@kinokuni.ac.jp      

  ついに、発売!黎明書房より
  2013年7月発刊! 

学園の詳細


 
    南アルプスの風物詩
 桃の花









 スコットランド2024
絵文字:星 帰国しました!絵文字:星


私たちは南アルプスの自然環境保全活動に
貢献・賛同・協賛しています


希望される場合は、メールでお知らせください。
メールが難しい方は、お電話で事務
室までお問い合わせ下さい。
       ℡055-287-8205

    自由学校の設計(増補版)
    黎明書房 2009.7.25発行





COUNTER2063711
since June 2009

QRコード

   
バーコード・リーダーをお使いください。


学校評価 2024.8.1 作成


学校法人 きのくに子どもの村学園




現 状 と 課 題

           ― 学校評価に代えて ―

 

 

 

 

 2026年1月30日















学校法人 きのくに子どもの村学園



1.    沿 革

 学校法人きのくに子どもの村学園 きのくに子どもの村小学校は和歌山県の認可をうけ、 1992年4月に創立された。その2年後に中学校、1998年にはきのくに国際高等専修学校を、その後かつやま子どもの村小中学校(福井県)、南アルプス子どもの村小中学校(山梨県)、北九州子どもの村小中学校(福岡県)、ながさき東そのぎ子どもの村小中学校(長崎県)が開校した。そのほか、イギリスに宿泊研修施設として、キルクハニティ子どもの村とキングスミューア子どもの村を設置している。

  それぞれの学校は1学年10名から20名の規模で、全国から合わせて700の児童・生徒が在籍している。それぞれの学校で差はあるが、およそ7割の児童・生徒が併設する寮で過ごしている。

 

2.    施 設 の 概 要

小中学校および高等専修学校はそれぞれに校舎・寮宿舎を持ち、そのほかグランド、体育館、ホールなどは共用している。いずれの建物も国の耐震基準を満たしている。かつやま子どもの村小中学校舎、北九州子どもの村小学校舎・体育館、東そのぎ子どもの村小中学校舎・体育館は各県から貸与されたもの、そのほかの校舎や施設は法人の所有である。またグラウンドや実習農園など、自己所有する土地の合計は59461平方メートルである。

 

単位(㎡)

きのくに子どもの村

かつやま子どもの村

南アルプス子どもの村

校舎5棟

4373.48

校舎1棟

 

校舎2棟

1,462.80 

寄宿舎11棟

1988.63

寄宿舎1棟

499.53

体育館

499.50 

体育館1棟

460.39

体育館1棟

 

寄宿舎3棟

744.00 

ホール1棟

189

ホール1棟

89.43

北九州子どもの村

ながさき東そのぎ子どもの村

小学校舎

 

校舎1棟

 

中学校舎

378.00 

体育館

 

体育館

 

寄宿舎

441

寄宿舎4棟

379.76 

 


 

 

 

 



3.    学 校 づ く り の 理 念 と 実際  

 本校の教育理念は、..ニイルおよびジョン・デューイの教育理論を基礎にして目標とすべき子ども像と、その目的追求のための基本原則、そして具体的な教育活動の形態を以下のように設定している。この教育理念は法人内のいずれの学校でも変わらない。

 

(1) 目標とする子ども像

 現代の学校教育は、知識と技能の伝達に主たる目標が置かれ、子どもたちの人格の調和的あるいは全面的な発達がおろそかにされているきらいがある。そのためにしばしばメディアをにぎわせるような不幸なパーソナリティの人間を育てるなど、さまざまな課題が指摘されている。また既成の知識等の伝達に異常な重きが置かれているために、子ども自身が創意工夫をはたらかせて発見したり創造したりする力を十分に育てているとはいいがたい。その結果、OECDの国際比較調査に見られるように、創造的に考える力の育成という面で立ち遅れている。

 以上の批判的見地に立って本学園では、子どもたちが感情、知性、社会性(人間関係)のいずれの面においても自由な子ども(人間)へと育つのを援助したいと考えている。自由な子どもとは、具体的には次のような子どもである。

 

A.感情面の自由

  無意識の解放……内面の不安、緊張、自己否定感にとらわれていない。

  意識面の自由……自己意識が明瞭で、自信や生きる喜びに満ちている。

 

B.知性の自由

  創造的思考………実際的な問題に敏感で、仮説を立て、行動で検証する。

  多方面の興味……多くの事象に好奇心旺盛で、情報収集の意欲を持つ。

 

C.人間関係の自由

  自己の確立………強い自我を持ち自己主張ができる。

  人間関係のすべ……まわりの人々と目的を共有し役割分担ができる。

 

(2) 基本原則

 教師による管理にかたより、個人差を軽視し、既成の知識や技能の伝達を主要業務とする従来の方式では上記の自由な子どもの発達は期待できない。われわれは、下記の原則をできるだけ徹底し、かつこれらの原則をバラバラにではなく、むしろ統合的に実行することをめざす。

 

A.自己決定の原則

ニイルのサマーヒルの実践をモデルにしている。子ども自身が学習、共同生活、およびその他の諸活動について話し合い、それをもとに決定するのを大事にする。あるいは大人から提示された複数の選択肢から選ぶ。その学習等の評価に子どもが参加する。

この際、教師はふつうの学校におけるよりもはるかに周到な準備や下調べが要求される。子どもの自由を尊重する教師は楽ができるわけではない。むしろ子どもの自由と教師の忙しさは比例する。

 

B.個性化の原則

画一主義の一斉教授方式を避け、個人差を尊重して学習の多様化を図る。たんなる学習の個別化ではなく、むしろ興味・関心・到達度の違いを認め、同時並行的に質やレベルの違う学習の機会を多くする。また、個性尊重というと、ともすれば「一人学習」と混同されがちであるが、個性尊重と集団活動は対立するものではなくて、むしろ生き生きとした集団の中でこそ個性は輝きを増す。

 

C.体験学習の原則

教科書や問題集を中心にした既成の知識の伝達や機械的な反復学習ではなく、子ども自身が実際的な問題や課題に取り組み、知識や技能を創造するタイプの学習をおこなう。手や体をつかうけれども、何よりも頭をつかう知的探求という性格の学習形態である。デューイの「活動的な仕事」の理論を援用している。

 


 

(3) 学習等の形 態と学級編成

上記の自己決定、個性尊重、体験学習の3原則は、それぞれが重視されると同時に、互いに関連しあって学習の形態を形成し、カリキュラムと実際の教育活動を組織する。

 

A.プロジェクト

 3原則が調和的に実行される総合学習の形態である。子どもたちは、個人差や個性を大事にされつつ、自発的に実際的な生活にそくしたプロジェクトに取り組んで、統合的に多方面の発達をはかる。出発点となる活動のテーマはデューイのいう「基本的な社会生活」、つまり衣食住またはそれに類する活動で、子どもたちの日常生活から題材をとって、原則として1年間を通じて追究する。小学校では1週間に14時限がこれにあてられる。中学校も同様に、身近な生活と関連して学ぶことを目指しており、体験的な学習を重視している。

 

B.基礎学習、教科学習

 自己決定と個性尊重の原則が前面に出て、抽象的な題材もつかわれる形態である。ただし、できるだけプロジェクトの活動および日常生活から題材をとり、また得られた知識や技能をプロジェクトで活用する。

 小学校では「ことば」と「かず」の2領域があり、国語と算数に対応するが、その中でもっとも基礎的な内容を扱う。週8時間。第1から4学年まで国際理解教育の時間をとり、5、6学年では週1時間を外国語活動にあてている。

 中学校では、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)などの教科においても生活に根ざした経験的な学習をすることを重視している。

 

C.個別学習

 個性化と体験の原則は十分に維持されつつ、大人の指導や助言がほかの形態よりも多用される時間である。得意な領域をさらに伸ばす場合や、不得手な課題の復習などにあてられる。ただし、現在のところ小学校ではプロジェクトの中に組み込まれている。中学校では主としていわゆる主要5教科の自主学習にあてられている(ただし各教科の担当教員が同席する)。週3時間。

 

D.自由選択

 グループ活動である。小学校では主として図画工作、音楽、体育、技術家庭の内容を複数用意して子どもが1学期単位で選択する。合計週6時間。

  

E.ミーティング

 子どもの自己決定を重視する学校では必然的に話し合いが不可欠になる。時間割上は週1時間であるが、放課後や諸教科の中でも寮生活の中でも話し合いは頻繁に開かれ、個人として、また共同生活の一員として成長するのを促す上でとても重要な役割を果たしている。

 

F.学級編成

 クラスは完全縦割り編成をとっている。つまり小学校の場合、どのクラスにも1学年から6学年までの子どもが属している(中学校は1学年から3学年まで)。子どもたちは、テーマを異にする複数のクラスの活動や担任を見極めてみずから選択する。この学校で最も重要な教育活動であるプロジェクトでどのテーマを追究するかは、学年や年齢よりも優先されるべき要因であるからだ。小学校の基礎学習もこの異年齢グループでおこなわれる。1学年の定員が10名から20名と少なく、各クラスの人数もおよそ25人程度である上に、それぞれに2人以上の大人を配置するティーム・ティーチング方式がこれを可能にしている。

 きのくに国際高等専修学校は主に学年別の授業形態であるが、プロジェクトの時間(週7コマ)は縦割りの編成をとっており、選択したプロジェクトが生徒のホームルーム(クラス)となっている。


 

4.    学 校 の 現 状

(1)学校の組織

A.役員会

 それぞれの学校を設置経営するのは、学校法人きのくに子どもの村学園(和歌山県橋本市彦谷51)である。理事は、堀真一郎理事長を含めて9名、監事2名、評議員は12名である。

 

.教職員 2025年5月1日)

  本務職員……教員:84名(うち14名がそれぞれの校長・副校長)

        職員:37名(事務・寮職員ほか)

 

  兼務職員……教員:22名(非常勤講師)

        職員:13名(事務・厨房・通学バス)

  その他 ……学校医、学校歯科医、学校薬剤師 各校1

 

C.子ども(2025年5月1日)

 小学校:416

 中学校:215

 高等専修学校:68名 

  699

 

D.保護者会

 それぞれの学校に保護者会があり、「ひこたにプロジェクト」、「ゆ甲斐な会」などと呼ばれ、主に保護者と学校職員との交流をはかって年数回の懇親会などを開いている。

 

(2)施設および設備

 きのくに子どもの村小学校、南アルプス子どもの村小学校、ながさき東そのぎ子どもの村小中学校などはオープンプラン方式の校舎である。教室それぞれが連続して配置され、壁は可動式の扉状になっている。各教室は扉を開放して子どもたちが行き来して活動しやすいようになっている。かつやま子ども村小中学校、ながさき東そのぎ子どもの村小中学校、北九州子どもの村小中学校の一部は元公立の学校校舎を使用している。

小・中学校ともに、体験を重視した学習形態をとっているため、活動に際しては柔軟なグルーピングが行なわれ、教室の外で学ぶ機会も多くある。各校舎にはホールがあり、教室とホールを行き来して学べるように工夫されている。また水道や道具を必要なときにすぐに使えるように配備され、図書などがすぐ手に取れる位置に並べてある。

 寮は木造建築で、収容人数7名から40名ほどの規模のものをそれぞれの学校が複数棟の設置している。小中学校寮の各部屋の定員は2-8名で、国際高等専修学校等は原則、個室である。各棟に寮職員がおり、生活面のケアをおこなっている。

遠隔地から通う子どもは寮に滞在し、原則、金曜の放課後に帰宅して月曜日の朝11時までに登校する。

 グラウンドは広いとはいえない上に、雑草の勢いが強く、実際の面積すべてを有効に使用しているとはいえない状況にある。

 後述するように、小学校、中学校ともに校具、教具、図書などの備品は必ずしも豊富とはいえない。しかも体験学習中心の教育を続けるには、消耗品類も多く必要になる。今のところ必要最低限の校具等は何とか用意されているが、今後の整備に工夫が必要である。

 


お知らせ

(3)財政状況

  2024年度の貸借対照表は以下のとおりである。


 

学校法人きのくに子どもの村は、全児童生徒数が約700人の小規模な学園であるが、さいわい借入金ゼロの経営を続けてきた。

 なお学校法人の方針により専任職員の給与は、年齢、職種、資格を問わず、基本給が全員同額である。


オンライン状況

オンラインユーザー7人
ログインユーザー0人
登録ユーザー29人